今や色々な種類が販売されているドッグフードですが、共通して気をつけなければいけないことがあります。それは「ドッグフードの酸化」です。

酸化した食べ物は、人間だけでなくワンちゃんにとっても大きな影響を与えるのじゃ…。
そこで今回は、ドッグフードを酸化させないために必要なことを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください♫
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目次
「ドッグフードが酸化する」とは?
「ドッグフードが酸化する」という現象は、どういうことなのでしょうか?
ドッグフードの酸化とは、ドッグフードに含まれている油脂の酸化のことを言います。
油脂は空気に触れている限り、どんどん酸化が進行していきます。酸化することでドッグフードのにおいがきつくなり、味も悪くなってきます。
さらに酸化すると心筋梗塞や動脈硬化を引き起こしてしまう原因にもなり、とても危険です。
ワンちゃんの食いつきをよくするために油がコーティングされていたり、ワンちゃんの毛並みや皮膚を保護するために原材料に油が含まれていたりと、ドッグフードには多くの油が使われています。

パッケージを開封した瞬間からドッグフードの酸化は始まるのじゃ

できるだけ酸化しないパッケージのドッグフードがいいわね。
ドッグフードが酸化する理由

また、ドッグフードが酸化してしまう理由としては主に以下の3点があります。
ドッグフードに問題がある
値段が安いドッグフードには、トウモロコシや大麦などの穀物を主成分としているものや、エトキシキンやBHAなどの合成添加物がたくさん含まれているものが多いです。しかし、ワンちゃんは雑食よりの肉食なので、それらがたくさん入っているとどうしても食いつきが悪くなってしまいます。
お肉を主としているドッグフードのほうが、ワンちゃんの食いつきが良いのはそれが理由です!
そのため、ワンちゃんの食いつきをよくするために動物性の油でコーティングされているものが多いので、値段の安いドッグフードを選んでしまうと、コーティングしている油が空気に常に触れることになり、ドッグフードが酸化しやすいです。

ドッグフードがべたべたすると感じたことがあるのですが、それは動物性の油でコーティングされているからだったのね!
安いドッグフードは酸化しやすいだけでなく、ワンちゃんにとって良くない原材料が入っているものもあるので、安すぎるドッグフードには注意しなければいけません。
保存環境に問題がある
パッケージの保存方法の欄に「涼しい場所で保存してください」と書かれてあるのを見たことがある人は多いのではないでしょうか?
ドッグフードの酸化を促してしまう保存環境として、以下の2つがあります。
- 高温で湿度の高い場所
- 光の当たる場所
食品全体に言えることでもありますが、高温で湿度の高い場所に保管しておくと、湿気により腐りやすくなります。
「賞味期限に余裕があるのに既に腐っている」という状況にもなりかねません。
また、私達人間が紫外線によって肌が焼けるのと同じように、光によって酸化はさらに進行してしまいます。太陽の直射日光だけでなく、蛍光灯の光でも酸化は進んでしまうので、保存環境には注意してください。
パッケージに問題がある
ドッグフードのパッケージには、切込みがあるだけのタイプやジップで閉じられているタイプなど色々ありますが、酸化を防ぐためにはパッケージにも気をつけないといけません。
切込みがあるだけのパッケージは、きちんと空気を抜いてから口を閉じたとしても、常に空気に触れている状態になりやすいため、酸化を早めてしまいます。
また、ジップが付いているドッグフードでも、つまみを左右に動かして閉じるタイプとパチパチと端から閉じていくタイプがありますが、つまみを左右に動かして閉じるタイプは密閉性が低いため、なるべくパチパチと端から閉じるタイプを選びましょう。
ドッグフードの酸化が犬に及ぼす影響

ドッグフードが酸化すると栄養素がどんどん失われていくので、1日に必要なドッグフード量を与えても栄養が足りていないという状況になりやすいです。

栄養が偏ってしまう場合があるということですね…。

それだけじゃなく、酸化したドッグフードを食べることでワンちゃんの身体には大きな悪影響が与えられるのじゃ…。
酸化したドッグフードを食べてしまうと、下痢や嘔吐をしたり、腹痛の原因にもなってしまいます。ドッグフードの酸化が進むにつれてさらに毒性が強くなるため、動脈硬化や心筋梗塞、肝臓の機能低下などの症状が出るワンちゃんもいます。
そうならないためにも、ドッグフードが酸化していると分かった場合には、新しいドッグフードに変えてあげましょう。
ドッグフードの酸化の見分け方

ワンちゃんを危険にさらさないためにも、ドッグフードの酸化はどう見分ければいいのでしょうか?
飼い主さんが確実にドッグフードを見分けられる方法はありませんが、ドッグフードが酸化しているサインとしては、以下のようなものがあります。
- ドッグフードを開封してから1ヶ月以上経っている
- ドッグフードのにおいが前よりもきつい
- ドッグフードがべたべたするようになった(前よりもさらにべたべたする)
- ワンちゃんの食いつきが悪くなった
- ワンちゃんが下痢や嘔吐をするようになった
上記に当てはまる時は、ドッグフードが酸化している可能性が高いです。
ドライタイプの賞味期限は大体1ヶ月~3ヶ月程度に設定されていますが、それはあくまで「未開封」の時の賞味期限です。そのため、パッケージを開封してから1ヶ月以内で使い切るようにしましょう。
ウェットタイプは水分が多く含まれている分痛みやすいので、開封してから2日以内に使い切るようにしてください。ドライタイプよりも酸化した時の見分けがつきやすいので、飼い主さんが異変を感じたら与えないようにしましょう。
酸化防止剤の危険性

どんなドッグフードにも、酸化を防ぐために酸化防止剤が使われていますが、その酸化防止剤には「合成酸化防止剤」と「天然酸化防止剤」の2種類があります。
値段が安めのドッグフードは合成酸化防止剤が使われていることが多いですが、合成酸化防止剤は動物性の油の酸化を防ぐために、高い効果を発揮してくれます。
合成酸化防止剤
合成酸化防止剤は、主に以下のものがよく使われます。
- BHA
- BHT
- エトキシキン
- ゾルビン酸カリウム
- 没食子酸プロピル
- プロピレングリコール
合成酸化防止剤は効果が強いものの、発がん性や毒性が認められているため、ワンちゃんにとっては負担の大きいものとなります。そのため、これらの合成酸化防止剤が入っているドッグフードを与え続けるのは避けた方が安全と言えます。
反対に、プレミアムフードと呼ばれる少し値段が高めに設定されているドッグフードは、天然酸化防止剤を使われていることが多いです。
天然酸化防止剤
天然酸化防止剤は、主に以下のようなものがあります。
- ビタミンE
- ビタミンC
- ローズマリー抽出物
- ミックストコフェロール
- クエン酸
これらは人工的に作られたものではなく天然の成分のため、ワンちゃんの身体に負担がかかりにくく、安全な酸化防止剤と言えます。しかし、酸化防止剤の効果は薄く、ドッグフードを早めに使い切る必要があるので注意してください。

ドッグフードを選ぶ時は、できるだけ「天然酸化防止剤」が使われているものがいいのじゃ!
ドッグフードを酸化させない保存方法

ドッグフードの酸化を遅らせる方法として、以下のような保存方法があります。
- 空気に触れる時間を短くする
- 涼しくて暗い場所に保管する
- 食べ切れる量のドッグフードを買う
- ウェットタイプなら小分けにして冷凍する方法もある
- 保存容器を変える
飼い主さんが少し意識するだけでも、ワンちゃんが安全にドッグフードを食べられるようになりますよ♪
空気に触れる時間を短くする
油は空気に触れることでどんどん酸化していくので、ドッグフードを空気に触れさせないために、密閉容器に入れ変えたり、小分けにして保存することをおすすめします。
何度もパッケージを開け閉めしていると、その都度ドッグフード1粒1粒が空気に触れることになるので、1日分や1週間分などに小分けすることで空気に触れる回数を減らすことができます。

必ず空気をきっちりと抜いてから、保存するのじゃ!
涼しくて暗い場所に保管する
ドッグフードを酸化させないためには、涼しくて暗い場所に保管することが大切です。特に夏場は高温多湿になりやすいので注意してください。
夏場は室内が暑くなってしまうので、冷蔵庫に保存するのはOKですか?
季節に関係なく、冷蔵庫でのドッグフードの保管は危険です。
「夏場は湿気も多く、ドッグフードが痛みやすいんじゃないか」と思い、ドッグフードを冷蔵庫に保存している飼い主さんもいるかもしれませんが、冷蔵庫でのドッグフードの保存は避けましょう。
冷蔵庫内と外の気温差が大きいので、ドッグフードを冷蔵庫から取り出した時に保存容器内に結露が発生しやすいです。結露が発生すると、保存容器内の湿度が上がり、カビも生えやすくなってしまいます。

ドッグフードは常温での保存が一番良いってことね!
食べ切れる量のドッグフードを買う
ドッグフードは3キロ、5キロ、10キロなど色々な容量がありますが、愛犬がおよそ1ヶ月以内で食べ切れる量を購入するようにしましょう。

大きい容量の方が1キロあたりの値段が安いですし、手間にもならないのですが…。

いくら多く入っていたとしても、ワンちゃんが食べきるまでに3ヶ月以上かかる場合には、ドッグフードの酸化によって健康被害が出る危険性があるのじゃ…。
ドッグフードは袋を開けた瞬間から酸化が始まります。そのため、少し面倒に感じるかもしれませんが、大体1ヶ月ほど、長くても2ヶ月以内で食べ切れる量が入ったものを購入しましょう。
ウェットタイプなら小分けにして冷凍!
ウェットタイプは1度開封すると長持ちしないため、あらかじめ小分けにして冷凍保存しておくという方法もあります。
しかし、冷凍するとフードの風味が落ちてワンちゃんが食べない場合もあるので、最初は少量を冷凍してワンちゃんが食べてくれるかどうか見てみるのが良いでしょう。
また、冷たいまま与えるとお腹の調子が悪くなるワンちゃんも多いので、少しあたためてから与えるようにしてください。
レンジでチンするとすぐにあたたまるので、最初は頻繁に確認しながら人肌程度にまであたため、熱くならないようにしましょう。
酸化防止!おすすめの保存容器
いま使っている保存容器を変えるだけでも、ドッグフードの酸化するスピードがグッと落ちることがあります。

保存容器を変えたいのですが、どういうものがいいのか分からないわ…。

それでは次は、オススメの保存容器を紹介しよう!
【通販限定】オリジナルフードストッカー(密閉・密封・計量カップ付)

こちらの保存容器は、フタの内側にパッキンがついていてきちんと密閉してくれるので、空気と触れる時間が短くなりドッグフードが酸化しづらくなります。
また、半透明になっているので残りのドッグフード量が分かりやすく、複雑な構造になっていないため洗いやすいのも、飼い主さんにとっては嬉しい点です。
1000円という価格設定から見ても、コスパ的に素晴らしい保存容器です。保存量は1kgなので、小型犬を飼っている飼い主さんにはぴったりですね♩
Amazon参考価格 | 1,000円 |
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保存量 | 1kg |
アイリスオーヤマ 密閉容器 パープル/クリア MY-3

こちらの保存容器は、名前の通り高い密閉性があり、フタの内側に除湿剤を取り付けられるので、梅雨などの湿気の多い季節でも安心です。
ドッグフードをお皿に入れるためのスコップも付いており、スコップはフタの内側に収納できます。
4kgとたくさん保存することができるので大型犬を買っている人にはいいかもしれません♩
Amazon参考価格 | 1,540円 |
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保存量 | 4kg(10kgもある※値段は異なる) |
まとめ

ドッグフードにはたくさんの油が含まれているため、とても酸化しやすいです。酸化したドッグフードをワンちゃんが食べてしまうと、下痢や嘔吐などの症状が出て、さらにひどくなると心筋梗塞や動脈硬化になるリスクがあります。
そのため、酸化したドッグフードは必ずワンちゃんに与えないようにしましょう。ドッグフードの酸化は見分けにくいですが、異臭やベタつきが出てきたら要注意です。
また、ドッグフードの保存容器を変えるだけでも酸化のスピードを遅れさせることは可能なので、一度保存容器を見直してみてくださいね♫
犬のごはん編集部が選ぶおすすめドッグフード!
素材に徹底的にこだわるなら…モグワン

編集部のおすすめポイント
☆小型犬やシニア犬でも食べやすい小粒タイプ
☆酸化しにくいこだわりパッケージ
無添加と食いつきを求めるなら…ブッチ

編集部おすすめポイント
☆保存料が無添加なので安心
☆水分量が多いので、内臓の負担が少ない
グレインフリーにこだわるなら…カナガン

編集部おすすめポイント
☆高品質なのにコスパがいい
☆小型犬もシニア犬も食べやすい小粒タイプ
コスパにこだわるなら…ピュリナワン

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