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【獣医師監修】ドッグフードの成分表はどう見る?見るべきポイントを詳しく解説!

成分

愛犬のためにドッグフードを選ぶとき、種類がありすぎて迷った経験ありませんか?

何が良くて何が悪いのか、成分表を見ても難しい言葉ばかりでいまいちよく分かりませんよね。
今回はそんな疑問にお答えすべく、ドッグフードの成分について、積極的にとりたいもの、できれば避けたいもの、さらに成分表の見方のポイントなどを解説していきます!

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成分表を賢く見れば、本当に我が子に合ったドッグフードを選ぶことができるぞ

監修してくれた先生紹介
藤井 ちひろ獣医師
獣医師 藤井 ちひろ
獣医師 ( Rose Rose Animal Clinic 院長 )/ペット栄養管理士/ペットフード販売士/ペット食育上級指導士。北海道帯広畜産大学畜産学部獣医学科卒業。大学卒業後は、眼科と整形外科に専門をもつ1.5次診療の動物病院に勤務。小動物の栄養に興味をもち、大学附属動物病院の全科研修医として研鑽を積む。獣医師長として復職後もペット栄養学の勉強を続けるが、混雑する日々に忙殺。「動物と飼い主にもっと寄り添った医療」を目指し、令和2年2月2日 Rose Rose Animal Clinic を千葉県に開業。
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ドッグフードの成分とは?

ドッグフードのパッケージを見ると、「原材料名」のほかに「成分表」というものが記載されています。
「原材料」はその名の通り、「何が原料として使われているか」になりますが、「成分」とは、「ドッグフードを構成する成分」のことを指し、たんぱく質や脂質などがこれにあたります。
わんちゃんの健康のために必要な成分がどのくらいの割合で配合されているかを知ることができるもので、原材料と並んでとても重要なものになります。

ドッグフードに記載されている「成分表」は、「ペットフードの表示に関する公正競争規約施行規則」で表示が義務付けられていて、その規約に基づいて記載されています。
必ず表示しなければいけない項目が決められており、

  • たんぱく質(粗たんぱく質)…%以上
  • 脂質(粗脂肪)…%以上
  • 粗繊維…%以下
  • 灰分(粗灰分)…%以
  • 水分…%以下

以上の5つを、必ず表示するよう義務付けられています。

成分表の見かた 

モグワン 成分

次に、成分表の見かたを解説していきます。
成分表を正しく見れるようになると、栄養があるドッグフードかどうか、ある程度わかるようになりますよ!
ここでは、愛犬家たちの間で人気のある「モグワンドッグフード」と、CMなどでもよく見かける知名度の高い「ペディグリー」の成分を比較しながら解説していきます!

まずは、モグワンとペディグリーの成分はこちら!

モグワン

モグワン

ペディグリー

ペディグリー成犬用

粗たんぱく質…28パーセント
脂質…12パーセント
粗繊維…3パーセント
粗灰分…8パーセント
水分…8パーセント
オメガ6…1.63パーセント
オメガ3…1.29パーセント


たんぱく質…18パーセント以上
脂質…9パーセント以上
粗繊維…4パーセント以下
粗灰分…8パーセント以下
水分…10パーセント以下

 

イラスト1

モグワンとペディグリーでは、表記が違うわね!

イラスト1

「粗」とか「以上」の意味を知っておくのも大切じゃ

《成分表を見る時のポイント①》「粗」について

上の成分表を見てもわかるように、成分の前に「粗」という文字が付く場合があり、これは、「おおよそ」という意味合いを持ちます。

たんぱく質を定量するには、食品中の窒素含量を測定し、その値に、6.25(たんぱく換算係数)を乗じて求めます。たんぱく質のほか、アミン、核酸、硝酸塩などの窒素が定量されるため、多少の誤差を含む、「おおよそ」という意味で、「粗」が付きます。

たんぱく質以外でも、粗脂肪、粗繊維、粗灰分など記載されていることがありますが、こちらも、成分そのものの料を測定することが難しく、その成分のおおよその目安となる物質を測定することで、成分そのものの正確な数値を指すことができないため「粗」と付きます。

これは人間の食品分析方法と大きな違いはないので、あまり気にしないで良いものです。

《成分表を見る時のポイント②》「%以上、%以下」について

また、ペディグリーのほうの成分表を見ると、「%以上」「%以下」という表示方法になっていますよね。これは「保証値」といいます。

「これ以上含まれていることを保証しますよ」、または「これより少ないことを保証しますよ」、という意味の表示にになります。
正確な数値がわからないので、少し不安になりますよね。

これは、わんちゃんに必要な栄養成分の基準を定める「AAFCO(米国飼料検査官協会)」の最低または最高許容量を保証する意味で「%以上」「%以下」と表示されています。

たんぱく質や脂質はわんちゃんの健康維持のためには一定量以上必要とされており、「%以上」という表示をされ、それ以外の粗繊維、灰分、水分は多く含まれすぎると栄養低下のおそれがあるため、「%以下」と表示されています。

《成分表を見るときのポイント③》「その他の成分」について

「たんぱく質」「脂質」「粗繊維」「灰分」「水分」以外の成分については、とくに表示義務はないので、メーカーが自主的に表示しているものになります。

わんちゃんの健康にとって大きな影響はないものの、「メーカーが自主的に表示している」ということは、その商品のオススメしたいポイントでもあるということですよね。

毛並みが良くなったり皮膚が健康的になったりとそれぞれの成分ごとに特徴があるので、各ホームページをチェックしてみても良いかもしれません!

成分表のそれぞれの項目の解説

注意点

次に成分表に記載された成分について、それぞれの持つ役割と、理想的な割合を解説していきます。

たんぱく質(粗たんぱく質)

総合栄養食の基準では、たんぱく質の配合は、
子犬用・妊娠/授乳期用で22.5%以上
成犬用で18%以上
とされています。

わんちゃんの健康にとって、もっとも重要な栄養素だと言っても過言ではない「たんぱく質」。

たんぱく質は、筋肉の維持や、健康的な皮膚・被毛のためには欠かせない栄養素です!
実はたんぱく質が不足すると、涙やけや毛並みの悪さの原因にもなってしまうので注意しなければなりません。

また、上記の数字は「必要最低限」の数値であり、良質なドッグフードの多くはたんぱく質がこれ以上に含まれているものが多くあります。

わんちゃんは本来肉食寄りの雑食で、動物性たんぱく質を十分に取る必要がある動物ですから、健康維持のためにもたんぱく質は多めに摂取させてあげたいところですね。

ただし、高齢犬や、病気を持っているわんちゃんなどにとっては、たんぱく質は多すぎるとあまりよくない場合もあるので、その場合は獣医さんと相談することをおすすめします。

脂質(粗脂肪)

総合栄養食の基準では、脂質(粗脂肪)の配合は、
子犬用・妊娠/授乳期用で8.5%以上
成犬用で5.5%以上
とされています。

「脂質」って摂りすぎるとなんだか体に悪いイメージがありますが、わんちゃんにとっては脂質も大切なエネルギー源になります。
脂質が10パーセント以上あっても、健康なわんちゃんなら問題ないといわれています。
また、良質なお肉が多く含まれるフードほど脂質の割合も増える傾向にあるので、割合としてはさほど気にすることはありません。
ただ、併せて原材料もしっかりと確認し、その脂質が良質な原材料によるものかどうかの判断をすることが大切なポイントになります!

粗繊維

粗繊維は、とくに基準が定められているわけではありませんが、
4.0%以下のもの
が良いでしょう。

粗繊維は直接栄養素にはなりませんが、適量を摂ることで便秘を防いだり、老廃物の排出を促し肥満などを防いでくれる役割があります。

ですが摂りすぎてしまうとスムーズな消化や吸収を阻害してしまうおそれもあり、4.0%以下のもの、良質なものをおすすめします。

粗灰分

粗灰分も、とくに基準が定められているわけではありませんが、
5.0~10%以下のもの
が良いでしょう。

粗灰分は、ミネラルのことを指し、カルシウムやカリウム、リン、ナトリウムなどがこれにあたります。

ミネラルは欠乏すると欠乏症が引き起こされてしまいますが、多すぎても過剰症を引き起こしてしまいます。
灰分が多く含まれすぎていると、原材料の吸収率が低くなってしまうので、10パーセント以上のものは避けたほうが良いでしょう。

また、ミネラルにはたくさんの種類があり、特定のミネラル分が多くなってしまうと他のミネラルの吸収を阻害してしまうことがあるので、各種ミネラル分のバランスが、ミネラルの全体量よりもむしろ大切になってきます。

とくに注目したいのは、「カルシウム」と「リン」の比率で、
子犬用・妊娠/授乳期用では1:1
成犬用で2:1
というのが目安です。

ドッグフードによっては、パッケージもしくはホームページに各種ミネラルの含有量が表示されていることがあるので、そちらをチェックすると良いでしょう。

水分

水分も、とくに基準が定められているわけではありませんが、
ドライフードの場合10%以下のもの
が標準です。

ドッグフードには、ドライタイプのほかにウェットタイプなどもありますが、総合栄養食としてはドライフードタイプのものが一般的になります。
水分が多いほうが食いつきが良くなったりする場合もありますが、水分が多いとその分保存も難しくなり、酸化防止剤や保存料などをたくさん使用しているフードもあるので注意が必要です!

「その他の成分」とは?

比較

また、上記で紹介した5つの項目以外にも、それぞれのドッグフードメーカーがわんちゃんの栄養となる成分を自主的に表示している場合もあります。

その他の成分の代表的なものは、

  • ビタミン
  • ミネラル(リン、マグネシウム、ナトリウム、カルシウム、カリウムなど)
  • 必須脂肪酸(オメガ3、オメガ6など)
  • 炭水化物
  • カロリー

などがあります。

上の例でいうと、モグワンドッグフードのほうには、「オメガ6」や「オメガ3」、「カロリー」が成分表の中に表示されていますよね。
それぞれの効果や判断の仕方は以下の通りです!

《必須脂肪酸(オメガ3、オメガ6)》

「オメガ3」や「オメガ6」は、必須脂肪酸といわれ、体内で生成できない栄養素のひとつです。
これらの必須脂肪酸は、美しい被毛や皮膚に効果があると言われており、欠乏すると、毛並みがパサパサになったり、アレルギー症状がひどくなったりします。
モグワンドッグフードは、オメガ3とオメガ6をバランスよく配合することで毛並みをよくしたり、健康的な皮膚を保つのに効果があるということですね!

《カロリー》

カロリーは私たち人間と同様、摂りすぎると肥満の原因になってしまいます。
愛犬の健康的な体重維持のためにはぜひ確認したい項目です!

《ビタミン・ミネラル》

ビタミンやミネラルに関しては、AACFOで基準が定められているので、記載しているということは、「適切な量を配合している」ということになりますね。

動物性油脂が使われている場合に、酸化しやすいため、ビタミンやミネラルを使い、酸化を防ぐために入れられる事が多いです。

《炭水化物》

炭水化物に関しては、最低基準は定められていませんが、逆に過剰摂取すると肥満などの原因になってしまいます。記載されているということは問題のない値で配合されていることになりますね!

このように、その他の成分にも注目してみると、それぞれのドッグフードの特徴が分かりやすくなるので、是非チェックしてみてくださいね!

ドッグフードに含まれる主な添加物とは?

スプーン

次に添加物についてです。ドッグフードは、成分だけでなく、原材料のほうに記載のある添加物にもぜひ注目してください!

ドッグフードに含まれる、主な添加物は

  • 酸化防止剤
  • 保存料
  • 着色料
  • 甘味料

などになります。

それぞれの添加物の役割を見ていきましょう。

酸化防止剤ドッグフードの酸化を防いだり、ドッグフードを長期保存するための役割があります。
保存料ドッグフードにカビが生えるのを防いだり、細菌の繁殖を防ぐ役割があります。
着色料ドッグフードの焼き色のバラツキを均一化したり、ドッグフードの見た目を良くするためのものになります。
甘味料わんちゃんの食いつきを良くするためのものになります。

ドッグフードに含まれる添加物の影響は?

注意、ポイント

ドッグフードに含まれる主な添加物について紹介しましたが、次にそれらがわんちゃんの健康にどのように影響するのかを解説していきます!

酸化防止剤

酸化防止剤のなかには、大量摂取で危険な成分が含まれていることが多く、中でも「エトキシキン」や「BHA」、「BHT」などは、発がん性や染色体異常などの危険性が指摘されていて、わんちゃんの健康に大きな悪影響を及ぼすものです。

ミックストコフェロールやローズマリー抽出物、クエン酸など、天然由来のものを酸化防止剤として使用しているドッグフードを選ぶと良いでしょう。

保存料

保存料も注意しなければならない添加物のひとつで、ソルビン酸カリウムなど、こちらも過剰に摂取することで発育不良や肝臓障害などの危険性が指摘されています

また、他の物質と反応して発がん性物質を作りだすこともあるので注意が必要です。
こちらも酸化防止剤と同じくミックストコフェロールやローズマリー抽出物、クエン酸など、天然由来のものを使用しているドッグフードを選ぶと良いでしょう。

着色料

着色料は、ドッグフードの見た目をよくするために添加されるものですが、そもそもわんちゃんは色を識別できません。では何のために見た目を良くするのかというと、要するに、私たち飼い主の購買意欲を沸かせるためのものなんですね。

わんちゃんにとっては特にメリットもない「着色料」ですが、これも避けたい成分がたくさんあります。たとえば亜硝酸ナトリウムや、石油から出来ているタール系色素(赤色○○号、黄色○○号、青色○○号、緑色○○号…)などです。

これらは発がん性、遺伝毒性、染色体異常、アレルギーなど、数々の悪影響をもたらす危険性があるので、使用されていないものを選ぶことをオススメします!

甘味料

甘味料は、わんちゃんの食いつきを良くするために添加され、ソルビトールやビートパルプなどがこれにあたります。

これらは過剰に、または日常的に摂取し続けることによってわんちゃんの健康を害する恐れがあり、注意が必要です。

ドッグフードの選び方まとめ

留守番

いかがでしたか?
ドッグフードを選ぶとき、「CMでやっていて有名だから…」や「なんとなく」で安易に選んでしまいがちです。

しかし本当に愛犬のことを思うのなら、しっかりと成分や原材料を確認して、理解したうえで購入することが大切です。

そのうえで、愛犬の健康状態や年齢にあったものを選んであげましょう。
愛犬の健康を守れるのは私たち飼い主しかいません!

そのためには私たち飼い主が、成分表の見方や選び方を知り、理解することが何より大切なのですね。

犬のごはん編集部が選ぶおすすめドッグフード!

素材に徹底的にこだわるなら…モグワン

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無添加と食いつきを求めるなら…ブッチ

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いぬなび編集部
いぬなび編集部
現在7歳になるミックス犬のロンさんと暮らしています。以前飼っていた愛犬を病気で亡くしてしまったので、ロンさんにはもう二度とあんな苦しい思いをさせたくないという一心で勉強し、「犬の飼い主検定」や「愛玩動物飼養管理士2級」といった資格を取得しました。 以前はトリマーとして働いていたため、「トリマー1級」の資格も取得し、ワンちゃんの健康維持に役立つグルーミングの知識も身につけています。 トリマーとして働いていた際、私と同じ悩みを抱える飼い主さんがたくさんいらっしゃるということを知ったので、これまでに得た知識を他の方にも役立ててもらいたいと思い、自身の実体験を交えたメディアを作成しました。
【全140種類を徹底調査!】2020年ドックフードランキング

いぬなび編集部では、飼い主さんが愛する愛犬に「安全で健康的な美味しいドッグフード」を見つけられるように、

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